被災地が復興するには時間もお金もかかります。
我々に出来ることも限られています。
多くの方が忘れないことも心の支援となります。
被災地に思いをはせ、復興への願いを込めご協力いただけると幸いです。
■能登半島支援(令和6年9月更新)
9月1週目と2週目の2班に分かれて支援活動に行ってきました。今回は能登町の満福寺さんの公費解体の対象にならない塀垣の撤去や珠洲市の金峰寺さんの位牌、仏像、大般若経の救出等の作業となりました。
特に傾いた廻廊を縁切りして、墓地がある為、反対側に引っ張り倒す撤去作業に尽力しました。重機の力を最大限に活かせた活動となりました。
また、現地の様子は本堂に掲示しますので、来山の際はご覧ください。
■能登半島地震 珠洲市 千光寺支援(令和6年8月更新)
壁だけが残った様子 / 壁の裏から見た様子
重機による瓦礫撤去 / 大般若経の救出のため壁を除去
安中市秋間にある桂昌寺さんのお誘いを受けて先遣隊として、6月11日〜13日に珠洲市にある千光寺さんへ伺ってきました。
発災から半年が経ちますが、元日の景色のまま時間が止まったような印象を受けます。お寺の伽藍は残念ながら、本堂、庫裡全て全壊の有様です。地震が多い地域ですので、以前より外側から斜めに支えの柱を入れていたようですが、その柱に支えられた壁だけが残りその他は崩れてしまっています。未だ上水道、下水道は使用できず、住職は避難先の金沢から通って片付けを行なっています。
専らの作業は、倒壊した本堂の瓦礫の隙間から、仏具や位牌、法衣を取り出すことが喫緊の作業となっています。しかし、手作業の限界を感じ、12教区、13教区寺院の有志にて再度7月8日〜12日に応援に行ってきました。今回は重機を扱える僧侶にも参加してもらい、未だ倒壊部分の中にある大般若経を取り出すことに尽力しました。大般若経はお寺にとって貴重な経典になります。無事に取り出しに成功し、瓦礫の一部搬出、物置の整理と作成、他寺への応援と順調に作業を行えました。
発災後、公費解体が進むと期待していたようですが、全く進まない現状から周りに応援を頼み始めたとのことで、我々も協力できることを行なっていく次第です。現場の光景や状況を目の当たりにすると、家が古くても寝食ができる、不自由なく水が使える、トイレで用をたせる、我々の生活がとても有難く感じられます。震災はどこでも起きうることです。明日は我が身と気を引き締め日常を過ごしたいものです。
現地の様子はお寺の本堂に掲示してありますので、ご覧になりたい方はご来山ください。
取り出した仏具や位牌、法衣等
■「能登七福神霊場巡り」台紙代理頒布完売(令和6年8月更新)
富岡市より七尾市の海門寺へ嫁いだ方とのつながりから始まった台紙代理頒布ですが、おかげさまで630枚ほぼ完売となり、支援金として約80万円を送る事が出来ました。ご協力に深く感謝致します。
復興復旧にはまだまだ時間はかかりますが、安全にお参り出来るようになりましたら、お出かけください。
■能登七福神霊場巡り専用台紙のご案内(令和6年3月更新)
「能登七福神霊場巡り」主催の7ヶ寺が被災され、頒布不可能とのことで、代理頒布という形で取り組んでいます。
また、曹洞宗群馬県宗務所第13教区のホームページにも詳細を掲載しておりますので、ご覧ください。
【能登七福神霊場巡りとは】
2007年能登地震の際に復興への一助として始めた活動で、七尾市の寺院を中心に7ヶ寺を参拝する巡礼です。
台紙には各寺院の墨書が印刷されており、この台紙をお持ちになり参拝朱印をいただいて完成となります。復興された際には現地7ヶ寺へ参拝し、朱印を押していただき完成させてください。
<写真は七尾市海門寺様>
副住職の奥様が富岡市から嫁いでいます。
被災され子供さんを連れて帰省中にお会いし状況を伺いました。